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「こちらの製品をお使いになれば、必ずやお客様の欲しいものが手に入りますこと、請け合いです!」
家電コーナーの販売員が猛ブッシュして来る。
「ホントに欲しいものが手に入るの?」
「はい。欲しいものをこの紙に書いて、手順に従って装置をお使いいただければ、間違いなく!
まずこの『選択機』に『選択モノ』をいれて、選択開始ボタンを押すだけです。選択が終わりましたら、セットの『モノ欲しいポール』に選択モノを掛けまして『選択バサミ』で固定して終わりです。あとは待つだけで、時間がたちますと選択モノが欲しかった品に変化します。
漠然としたご希望も装置が自動判別してくれる全自動選択やお好みコースもあります。ふつうの洗濯機としてもお使いいただけます」
「値段は安いのね……専用選択モノが消耗品で装置を普及させて消耗品で稼ぐ商品なのね」
物欲と洗濯物は家族が多いほど多い。
「あ、はあ……」店員はもみ手で苦笑い。
家電コーナーの販売員が猛ブッシュして来る。
「ホントに欲しいものが手に入るの?」
「はい。欲しいものをこの紙に書いて、手順に従って装置をお使いいただければ、間違いなく!
まずこの『選択機』に『選択モノ』をいれて、選択開始ボタンを押すだけです。選択が終わりましたら、セットの『モノ欲しいポール』に選択モノを掛けまして『選択バサミ』で固定して終わりです。あとは待つだけで、時間がたちますと選択モノが欲しかった品に変化します。
漠然としたご希望も装置が自動判別してくれる全自動選択やお好みコースもあります。ふつうの洗濯機としてもお使いいただけます」
「値段は安いのね……専用選択モノが消耗品で装置を普及させて消耗品で稼ぐ商品なのね」
物欲と洗濯物は家族が多いほど多い。
「あ、はあ……」店員はもみ手で苦笑い。
SF
公開:21/05/16 13:15
更新:21/05/16 15:43
更新:21/05/16 15:43
#ショートショート
#短編小説
#ジョーク
#白物家電
#洗濯機
#物欲
読んでいただきありがとうございます。(・ω・)/
ここに投稿する以外にも、自分のブログに同時掲載しているときがあります。
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