青天にむけて

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ある世界が崩壊を始めた
青い世界で光に満ちながら
ゆっくりと確実に壊れていった

それはプロローグなので
それはエンディングなので
怖いことはない嘆くこともない

永遠などないと言い切るのだから
回り続けることなどできはしない
刻み続けることもない

報われた達成感と報われぬ想いの中で
彼は寂しいと笑う

何もできない見てるだけの私も
そうねと呟く

淡く綺麗に消えたのならば
またどこかで生まれ落ちるかもしれない
会えるかなんて分からないけれど
幸せに生きてくれるかもしれない

絶対などないのだから
諦めることなどあり得ないのだから

いつか必ずと
彼は泣いた

そうねと
私は笑った
その他
公開:21/05/14 09:06

ぱん( 福岡 )

こんにちは
社会人しながらゆっくり書いてみます。
通勤時間だけの作家さん気分です。
 

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