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マンションの玄関を囲むように、人集りが出来ていた。
パトカーが数台止まっていて、手錠を掛けられた女が、刑事に抱えられるようにエントランスから出て来た。
そのすぐ後ろから、5歳くらいの男の子の手を引いた男と、警官がぞろぞろと出て来る。
そして、女は涙いっぱいの顔で振り返り……
「あなた…ごめんなさい」
と言うと、女は半ば強引にパトカーに乗せられ、ドアがしまった。
男の子が手を振り解き、泣きながらパトカーに駆け寄って来た。それに気付いた女は、パトカーの窓越しに絞り出すように言った。
「タ…タッ君、ごめんね」
男の子は、母親に叫んだ。
「ママー、ずるいよ!僕もパトカーに乗りたいよー!!」
パトカーが数台止まっていて、手錠を掛けられた女が、刑事に抱えられるようにエントランスから出て来た。
そのすぐ後ろから、5歳くらいの男の子の手を引いた男と、警官がぞろぞろと出て来る。
そして、女は涙いっぱいの顔で振り返り……
「あなた…ごめんなさい」
と言うと、女は半ば強引にパトカーに乗せられ、ドアがしまった。
男の子が手を振り解き、泣きながらパトカーに駆け寄って来た。それに気付いた女は、パトカーの窓越しに絞り出すように言った。
「タ…タッ君、ごめんね」
男の子は、母親に叫んだ。
「ママー、ずるいよ!僕もパトカーに乗りたいよー!!」
その他
公開:21/05/12 16:58
言葉遊びが好きで、褒めらると伸びるタイプです。
良かったら読んでやって下さい!
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