悪魔の廃業危機

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ある日、青年が道を歩いていると空から悪魔が舞い降りてきた。
「おい人間、俺様は悪魔だ。俺様と契約をすれば、お前のどんな欲望も叶えてやろう」
すると青年はチラッと悪魔に嫌そうな顔を浮かべて、小さな声で言った。
「そういうことは事前にメールなどで伝えてもらえますか?あと、契約の詳しい内容はちゃんとPDFにまとめて送ってもらわないと」
「え、なんだって?そんなの今ここで口で言えばいいことだろう?」
「そういうの、苦手なんで…」
またチラッと悪魔の目を見て、彼はすぐに視線を逸らした。
「まさか貴様、すでにインターネットとかいう魔物に魂を喰われているのではあるまいな?」
「僕はネットがあれば生きていける」
「待て!少し話をしようじゃないか。俺様と契約すればだな…」
「それなら話の続きはzoomでしましょう」
「ズーム…?何だそれは!?」
「スマホでアプリをダウンロード」
「スマ…アプ…オード…??」
公開:21/05/12 12:22

水素カフェ( 東京 )

 

最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。

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