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「あなた。夕方から2Gだって。予報で言ってた」
夫は差し出された杖を拒んだ。
「もし歩けなかったら適当に重宿りするから」そう言い出掛けていった。
高校生の娘が洗面所から
「ママ!ヤバい体重が2キロ減ってる!昨日ケーキ食べたのに」
「何言ってるの。今0.8なのよ」母親はTVを指差した。お重力キャスターが現在重力を伝えている。
「ちぇ。なんだよー」娘はふてくされてテーブルについた。
「あんた!いつまで寝てるの」母親は息子の布団を引っ剥がした。
「…戻るまで待って。今重い」
「あんたまで。軽いから起きなさい!」しぶしぶ息子は起き上がった。
朝食を進めている姉は弟に言った。
「あんたが夜のバイトの時2Gだよ」イタズラに笑う。
「は?最悪」ふてくされながらトーストを囓る。
「ママが子供の頃はいつも同じだったんでしょ?」
包丁が止まる。
「そうよーあの頃は良かったなー天気だけ気にしてりゃ良かったもの」
夫は差し出された杖を拒んだ。
「もし歩けなかったら適当に重宿りするから」そう言い出掛けていった。
高校生の娘が洗面所から
「ママ!ヤバい体重が2キロ減ってる!昨日ケーキ食べたのに」
「何言ってるの。今0.8なのよ」母親はTVを指差した。お重力キャスターが現在重力を伝えている。
「ちぇ。なんだよー」娘はふてくされてテーブルについた。
「あんた!いつまで寝てるの」母親は息子の布団を引っ剥がした。
「…戻るまで待って。今重い」
「あんたまで。軽いから起きなさい!」しぶしぶ息子は起き上がった。
朝食を進めている姉は弟に言った。
「あんたが夜のバイトの時2Gだよ」イタズラに笑う。
「は?最悪」ふてくされながらトーストを囓る。
「ママが子供の頃はいつも同じだったんでしょ?」
包丁が止まる。
「そうよーあの頃は良かったなー天気だけ気にしてりゃ良かったもの」
SF
公開:21/05/12 10:51
更新:21/05/12 10:57
更新:21/05/12 10:57
まずは自分が楽しむこと。
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