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その日、体調不良で職場を早退した。
寒気がする。早く帰って寝よう。

エレベーターで4階まで昇り、自室の前に立った。すると勝手にドアが開き、エプロンをした主婦らしき人と、子どもが一人いた。
ヤバイ、間違った。謝ってあわててその場を去る。
もう一度確認する。バカな気もしたが、携帯電話の自分の住所を確認。階数と部屋番号が違っている。自分の苗字も違っている。
熱が出て幻覚か。

翌日も相変わらず具合が悪い。病院に行くことにした。
1階に下りる。
集合住宅の掲示板に行方不明者の捜索願の張り紙が。エントランスのガラスに映る自分の顔と張り紙の人物が同一だ。なんだこりゃ?

そういえばさっきから匂いも感じないし、体がふわふわしている。
意味不明。死んだのだろうか?俺。
そんな気がしてきたら、足元がぐるぐる回りだし、真っ暗な場所にいるのに気づいた。

俺の人生、何だったのだろうか。
ホラー
公開:21/05/13 17:41

渡"邉氏(わたなべし)( 東京都(地球) )

心象風景や、昨日見た夢、妄想などを物語りにして、脳内からアウトプットしたくて登録しました。
画像も自作です。

コメントは読んでおります。ありがとうございます。
(返信できていませんで、すみません。)

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