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「敦くーん!」
ごった返す人の間から懐かしい顔が現れた。
「さっちゃん!久しぶりだなあ。わざわざ来てくれたんか」
「ここ、初めての人は絶対迷うから迎えに行った方がいいだろうって。みんな待ってるよ。叔父さんなんか久々に会えるからって、ばっちり宴会の準備してる。ほんとは自分が飲みたいんだよねー」
親父の酒好きは相変わらずか。
「―敦くん、おうちの方は大丈夫?」
俺は黙って俯いた。
「…心配だよね。でもまたすぐに会えるよ。だって最後に敦くんに会ってから今日まであっという間だったもん」
俺の目からぽつりと涙が落ちた。
「そうか…またすぐ会えるのか…よかった…」
俺は来た道を振り返った。
遠くに妻や娘たちの姿が見える。
泣かないでくれ。
悲しまないでくれ。
また会えるその日まで、俺はここでみんなと待ってるから…
「さ、行こう」
懐かしい従姉に手を委ね、俺は眩い光の向こうへゆっくりと歩いていった。
ごった返す人の間から懐かしい顔が現れた。
「さっちゃん!久しぶりだなあ。わざわざ来てくれたんか」
「ここ、初めての人は絶対迷うから迎えに行った方がいいだろうって。みんな待ってるよ。叔父さんなんか久々に会えるからって、ばっちり宴会の準備してる。ほんとは自分が飲みたいんだよねー」
親父の酒好きは相変わらずか。
「―敦くん、おうちの方は大丈夫?」
俺は黙って俯いた。
「…心配だよね。でもまたすぐに会えるよ。だって最後に敦くんに会ってから今日まであっという間だったもん」
俺の目からぽつりと涙が落ちた。
「そうか…またすぐ会えるのか…よかった…」
俺は来た道を振り返った。
遠くに妻や娘たちの姿が見える。
泣かないでくれ。
悲しまないでくれ。
また会えるその日まで、俺はここでみんなと待ってるから…
「さ、行こう」
懐かしい従姉に手を委ね、俺は眩い光の向こうへゆっくりと歩いていった。
その他
公開:21/05/10 23:29
3日前
夫の親戚に不幸があり
バタバタしていました
あまり近い間柄ではないけれど
頂いたご縁と想い出に
感謝を込めて捧げます
タイトルは斎場で流れていた
BGMから
#119
2019年11月、SSGの庭師となりました
現在は主にnote・TALES・公募でSS~長編を書いています
留守ばかりですみません
【活動歴】
・第2回 日本おいしい小説大賞 最終候補(小学館)
・第31回やまなし文学賞 佳作『雨を知るもの』
・創作大賞2025 入選 『栗と牡丹』
・SSアンソロジー『ベリショーズ』寄稿
・ホラーアンソロジー『ウタ・カタ』寄稿
【刊行】
・第31回やまなし文学賞受賞作品集(山梨日日新聞社)
・栗は月色、こがね色 和菓子処長月堂(朝日文庫)
【note】
https://note.com/akishiba_note
【Twitter】
https://twitter.com/CNecozo
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