宝くじ殺人事件

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「おう、現場はどんな感じだ?」
「警部、お疲れ様です。被害者は、会社員の三十代男性。自身のマンションの部屋で何者かに包丁で背中を刺されました。部屋を荒らされた形跡はなく、金品を盗まれた様子もありません。そして被害者は、手に一枚の宝くじを握りしめていました」
「刺されて死ぬ直前まで持っているという事は、これは高額当選でもしていたのか?」
「いいえ、私もそう思って当選番号と照合してみたんですがハズレています」

警部は現場をじっくり見て回って言った。

「なるほどな。宝くじは一枚だけ。そして番号は、940。ご丁寧に血文字で940に丸をつけてやがる。くじょーか。被害者に九条という男の知り合いがいないか調べろ」
「分かりました」

数分後。

「九条という大学時代の友達がいました。大学を卒業した今でも、時々飲みに行っていたりするような仲だそうです」
「犯人は九条だ。これはダイイングメッセージだ」
ミステリー・推理
公開:21/05/07 21:10

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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ブラウン・シュガー
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