ミッション

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夜空をぼんやり眺めていると、遠くの星からお前は何時になったら使命を果たすのか?まさかミッションを忘れたのではなかろうな。と叱責の言葉が聞こえる。えェ、俺が遥か遠い宇宙から、何故?
忘れたのか!お前は第9惑星の大王より、地球侵略の調査を命ぜられ事を。お前が星を発ってからすでに150年が経過している。
あーそうだった、思い出した。すっかり忘れて地球人になりきってた。
着任当時ここは明治維新だったが、今は令和だ、その間使命もすっかり忘れ生活に追われていた。
最初の仕事はガス街灯の点・消灯をする業務、ある時は学校の教師、そしてある時は片目の運転手、ある時はサラリーマンと職を転々と変わって来た。
もう言い訳はいらぬ、お前が地球に関し調査した詳細を報告せよ!
実は何もご報告する事が無いのです。
もう良い、お前は首だ!我が星に帰ってくるな。そのまま地球人をやっておれ!
そして永遠に地球で働き続けるだぞ!
SF
公開:21/05/08 02:17

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