ザリガニ釣り

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てるてる坊主が窓辺に吊るされ、にっこり笑って風に揺れている。
お弁当と水筒を入れたリュックをしょって、皆と自転車でザリガニ釣りに出掛けた。葦の茂みから野鳥のヨシキリが鳴いている。割り箸に凧糸を結んで、餌に煮干しを括って垂らした。「すげえマッカチン!ダイマッカだ!」
巨大なアメリカザリガニが釣れた。
古道から石板のようなものが頭をのぞかせている。立てかけておいた自転車が倒れ、石板のようなものにぶつかり衝撃が与えられた。

お弁当も食べ終えた頃。
「もう帰ろうぜ」
「これ何だろう」
自転車の横に石板を見つけた。いつ彫られたものだろうか象形文字のようなエビガニの髭(触覚)のようなものが彫られている。文字なのか模様なのかもわからない。リュックから虫眼鏡を取り出し拡大して覗いてみると。文字の奥が微かに動いた。文字の奥に何かが光っている。

ザリガニ達の目が赤く光った。
鼓動が高鳴った。
その他
公開:21/05/05 21:35
更新:21/05/09 21:20
ザリガニ 釣り 不思議 奇妙 怪奇 古道 石板

前虎( https://mobile.twitter.com/mae10ra )

はじめまして。
前虎と申します。
作品を読んでいただけたら嬉しいです!
よろしくお願い致します。
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