イタコのお姉さん眼科にいく
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「上下左右どれでしょう?」
「うーん、長くて白い髪のお婆さんが見えます」
眼科の医師はしかめっ面をした。
「それはちょっと違うものが見えている気がしますね。じゃ、こっちのひらがなは読めます?」
「んー視力が悪くて見えないけれど、『あ』って書かれているのはわかります」
「なぜ?」
「白い髪のお婆さんが教えてくれるんです」
「まいったね。これじゃ視力検査にならない」
「私、霊視能力が強すぎて、せめて寝る時くらいは霊が視えないようにしたいんです。何かいい方法はありませんか?」
「んー、私の力ではちょっと…」
「え?四国の山寺に相談に乗ってくれる僧侶がいるんですか?」
「いえ、私は何も?」
「あなたの亡くなったお父さんが教えてくれました!」
「父が?父はたしかに霊視の研究をしていたけれど…」
「では、失礼します!」
「待ってくれ、父に会わせてくれないか!」
「…私のイタコ、安くありませんよ?」
「うーん、長くて白い髪のお婆さんが見えます」
眼科の医師はしかめっ面をした。
「それはちょっと違うものが見えている気がしますね。じゃ、こっちのひらがなは読めます?」
「んー視力が悪くて見えないけれど、『あ』って書かれているのはわかります」
「なぜ?」
「白い髪のお婆さんが教えてくれるんです」
「まいったね。これじゃ視力検査にならない」
「私、霊視能力が強すぎて、せめて寝る時くらいは霊が視えないようにしたいんです。何かいい方法はありませんか?」
「んー、私の力ではちょっと…」
「え?四国の山寺に相談に乗ってくれる僧侶がいるんですか?」
「いえ、私は何も?」
「あなたの亡くなったお父さんが教えてくれました!」
「父が?父はたしかに霊視の研究をしていたけれど…」
「では、失礼します!」
「待ってくれ、父に会わせてくれないか!」
「…私のイタコ、安くありませんよ?」
その他
公開:21/05/04 07:45
更新:21/05/04 07:47
更新:21/05/04 07:47
イタコのお姉さん
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
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