古代から受け継がれている観覧席

地球が始まる前の宇宙から代々受け継がれている「観覧席」。
この席に座る者は、「神」「創造主」などと呼ばれ、神話の中にその様子が記録されている。

宇宙人にとって、この席に座るのは大変に人気のあるアトラクション（娯楽）である。
宇宙は数限りない「可能性」を捜し求めて、挑戦したい存在たちがたくさんあるからだ。

地球で人類が誕生したのは、実はこの「閲覧席」の影響である。
それまでは動植物だけの楽園のような場所であった。
最初の人類は、たまたま「閲覧席」の近くにいた猿の仲間であった。席の主は自己顕著欲、支配欲が強く、他者から物品を強奪することに価値を置く宇宙人だった。戦争が絶え間なく起こり、武器や戦術がどんどん発展して大規模化・残虐化していったのは、彼が「閲覧席」に座り続けた結果である。

しかし数年前に「閲覧席」の観客が代わった。近年の感染症の流行は彼が席に座る前に風呂に入らなかったためだ。