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彼女と待ち合わせるデートは、これで三度目になる。
最初の時は無難に遊園地。
二度目の時は美術館に行った。
三度目の今日はコンサートに誘った。
僕の好みでは無いが、彼女の好きなミュージシャンだ。チケットをだいぶ前から苦労して手に入れたのだ。
僕たちのデートはいつも、二人の家から近い最寄りの駅前で待ち合わせる。
その日も僕は、約束のカフェにスピーディーに速めに指定のリザーブした席で待った。
僕が彼女の姿を探しながら人待ち顔で待っていると、不意に突然背後から、彼女の声がした。
「ねえ。あなたって何でいつも、わたしが来るのとは逆の方向を見て待っているの?」
それは、彼女のチャーミングで魅力的な声で、ガッカリした落胆の響きがこだまするように聞こえた。
僕は、どう答えていいか分からず少し悲しい気持ちで無言で黙ってしまった。
彼女に好意的に会えたのは、それが最後だった。
最初の時は無難に遊園地。
二度目の時は美術館に行った。
三度目の今日はコンサートに誘った。
僕の好みでは無いが、彼女の好きなミュージシャンだ。チケットをだいぶ前から苦労して手に入れたのだ。
僕たちのデートはいつも、二人の家から近い最寄りの駅前で待ち合わせる。
その日も僕は、約束のカフェにスピーディーに速めに指定のリザーブした席で待った。
僕が彼女の姿を探しながら人待ち顔で待っていると、不意に突然背後から、彼女の声がした。
「ねえ。あなたって何でいつも、わたしが来るのとは逆の方向を見て待っているの?」
それは、彼女のチャーミングで魅力的な声で、ガッカリした落胆の響きがこだまするように聞こえた。
僕は、どう答えていいか分からず少し悲しい気持ちで無言で黙ってしまった。
彼女に好意的に会えたのは、それが最後だった。
その他
公開:21/04/29 20:50
更新:21/04/29 21:53
更新:21/04/29 21:53
読んでいただきありがとうございます。(・ω・)/
ここに投稿する以外にも、自分のブログに同時掲載しているときがあります。
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