妖狐と女

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街にある喫茶店で、ブランド物を着たOLは同僚に言った。
「安物を着て、欲しいものは何もないの旦那が買ってくれるから、なんていう主婦いるでしょう? 私達はハイブランドなの」
「そんな人いるの?」
同僚は妖狐だった。
この女に化けるの疲れるから、やめて今度はその主婦に化けようと思った。
「確かにあなたは美しい。まるで幸せをもたらす白狐のよう。知り合いの神社に祀ってあげる」
後日神社には、白く塗られた女の死体と霊が祀られたのだとか。
ホラー
公開:21/04/29 17:29
更新:22/07/30 22:19

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