寄席怪談
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6畳一間のアパートに引越してきた彼は、一通りその部屋を確認した。水漏れがないか、流し台の扉を開けた時だった。ドキッ。そこには、歌丸首振り人形が置いてあった。
よせよ、歌丸さん、びっくりさせるなよ、それを手にした彼は、開けっ放しの押入の上にそれを置いた。
彼は段ボール箱を開け荷物を整理し始めた。ふと見上げると、歌丸さんがこちらを見ていた。まだ首振ってるよ、気持ち悪いなぁ、彼はそれをごみ袋に放り込んだ。
片付けが済んだ彼は、ごみを捨てに階段を下りた。集積場は既にゴミの山だった。新聞紙にくるまれたゴミが透けてみえるゴミ袋の横に彼のごみ袋を置いた。するとその横のゴミ袋からカサカサと動く音が聞こえてきた。気持ち悪、早く帰ろう、そう思って振り返ると前方で仔猫がないていた。まさか、と思った彼は、その新聞紙にくるまれたゴミ袋を一気に破り開けた。
ギャー。首を振りながらの五代目円楽、電動首振り人形が現れた。
よせよ、歌丸さん、びっくりさせるなよ、それを手にした彼は、開けっ放しの押入の上にそれを置いた。
彼は段ボール箱を開け荷物を整理し始めた。ふと見上げると、歌丸さんがこちらを見ていた。まだ首振ってるよ、気持ち悪いなぁ、彼はそれをごみ袋に放り込んだ。
片付けが済んだ彼は、ごみを捨てに階段を下りた。集積場は既にゴミの山だった。新聞紙にくるまれたゴミが透けてみえるゴミ袋の横に彼のごみ袋を置いた。するとその横のゴミ袋からカサカサと動く音が聞こえてきた。気持ち悪、早く帰ろう、そう思って振り返ると前方で仔猫がないていた。まさか、と思った彼は、その新聞紙にくるまれたゴミ袋を一気に破り開けた。
ギャー。首を振りながらの五代目円楽、電動首振り人形が現れた。
ホラー
公開:21/05/07 05:55
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