幸せの行先。

どんなに疲れ切っても、救われてしまう。
もうあんな会社行きたくないと思って、山手線を何周しても結局最寄り駅まで戻って来てしまう。
血迷って、残業帰りに屋上へ登っても、数分後にはデスクに座っている。

心に何か引っかかりながら、毎日生きている。
また明日も仕事だ、憂鬱だと思いながら。
スマホから音楽アプリを開いて、トレンドの曲を聞く。
ビルの合間から差す夕日を見る。
友人からかかって来る電話に出る。
コンビニに寄って、御褒美のスイーツを買う。

何か欠けたら壊れてしまう。絶妙なバランスを保ちながら生き抜いて行く。

気が付けるようになりたい。気が付いたらいい。
幸せなんて、そんなもんだ。
明日も頑張ろう。って思えたらいい。
辛いなって気が付いたら、休めばいい。
心が軽くなって、笑えたら、それがいい。