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恵は高校3年生。
隣のクラスの大河くんに片思い中。
そんな恵の傍らに、落ち着きのない天使がいた。
天使は、大河くんも恵のことを気になっていることを知っていた。
だけど、自分が手出しをしたら2人は結ばれないかもしれない。
天使は黙って見守ることにした。
卒業まで半年。
このままでは2人は離れ離れになってしまう。
天使はむず痒くて仕方なかった。
痒くて痒くて、掻きむしった背中から、羽が舞った。
その時、大河くんと廊下ですれ違った恵から、片羽のキーホルダーが音を立てて落ちた。
「これ、俺も持ってる!」
恵のキーホルダーを拾いあげた大河くんは、ポケットからキーホルダーを取り出した。
それは恵のものとちょうど対になっていた。
「これ、じーちゃんが初恋の人からもらったんだってさ」
「私はおばあちゃんが…」
「これを持っていると初恋が実るんだって」
2人の声は綺麗に重なった。
隣のクラスの大河くんに片思い中。
そんな恵の傍らに、落ち着きのない天使がいた。
天使は、大河くんも恵のことを気になっていることを知っていた。
だけど、自分が手出しをしたら2人は結ばれないかもしれない。
天使は黙って見守ることにした。
卒業まで半年。
このままでは2人は離れ離れになってしまう。
天使はむず痒くて仕方なかった。
痒くて痒くて、掻きむしった背中から、羽が舞った。
その時、大河くんと廊下ですれ違った恵から、片羽のキーホルダーが音を立てて落ちた。
「これ、俺も持ってる!」
恵のキーホルダーを拾いあげた大河くんは、ポケットからキーホルダーを取り出した。
それは恵のものとちょうど対になっていた。
「これ、じーちゃんが初恋の人からもらったんだってさ」
「私はおばあちゃんが…」
「これを持っていると初恋が実るんだって」
2人の声は綺麗に重なった。
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公開:21/04/27 19:51
「たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座」を読みながら、執筆活動を頑張り始めたところです。
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