呼びだせるカーテン

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俺がこのカーテンの異常性に気が付いたのは、カーテンを買ってすぐの事だった。一人暮らしの俺は、寂しさからネットゲームにのめり込んで友達を作っていた。「前のオフ会楽しかったなぁ。パトリックさん元気かな。あの人愛知だし、そう簡単には会えないけど久しぶりに会いたいな」

部屋で独り言を呟いた。するとカーテンが風でなびいた。そしてそこにはパトリックさんがいた。

「えっ!?パトリックさん!!」
「あれ!?なんで俺ここにいるんだ!?どうなってんだ!?」

それからも俺が会いたい人の名前を呼ぶとカーテンが人を呼び寄せた。
もしかすると死んだ爺ちゃんも呼び出せるのかな?

俺は爺ちゃんの名前をカーテンに向かって呼んだ。すると爺ちゃんが現れた。

「じ、爺ちゃん!」
「悟。元気か?仏壇にチョコレートがお供えしてあるから食べろよ」
「うん。ありがとう」

それからも俺は、たまに爺ちゃんと話をしている。
ファンタジー
公開:21/04/27 11:42

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)

ブラウン・シュガー
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