関所開設

散歩していると突然関所があり、「何用あって何処に行くのじゃ？、通行手形はお持ちか？」と役人風の男が、片手に長い警棒を持ち、矢継ぎ早に質問してくる。
わけが分からず逆に尋ねれば「お主、お触書を読んでおらぬか、けしからん。お上より流行り病を防ぐために移動禁止の
お達しが出ているのじゃ、当分の間、外出は控えおろう」と通してくれない。

仕方なし帰れば、家人が「今日は早いのね、もう帰ってきたの？」
事情を話せば、「私もきのう買い物に行く時に止められたけど、近くの八百屋に行くのにアホかって通ってやったの」そしたら「関所破りだと叫ぶのよ」だから「我が家の道の反対側が隣の市と境界線よ、だからと言って僅か50m向こうに買物に行くのに行政地域が変わったからと、通行手形があるのかと尋問なんてナンセンスよ、大根一本買いに行くだけなのにと、言い返してやったの」と。
「全くその通りだ、でもお前やるなー、凄いわ」