ヤンデレの彼女に絡まれて今日も死にそうです(小学校編)

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「僕なんて勉強も運動もイマイチだし、本当にこんな僕でいいの?」
「大丈夫。タカシとなら、私どんな未来でも受け入れられるから」
彼女は瞬きをしない大きな瞳でタカシを見つめた。
「でも…僕んち貧乏だし」
「バッタって、食べられるんだよ」
「で、でも僕まだ小学生…」
「外国じゃ私たちと同じくらいの年の子が結婚してるし。そうだ、私たちも外国行こ?」
「そ、そんなの無理だよ。どうやって子供だけで飛行機のチケット買うのさ?」
「え、二人乗りの舟を造ればいいじゃん。歴史の教科書に造り方のってた」
「あの縄文時代の丸木舟で海渡るの!?」
「じゃあ放課後に裏山に行って、使えそうな木を一緒に探そ」
「ええ!?」
「勝手に一人で帰らないでね。私、見張ってるから」
「あはは、え、もしも逃げたら…?」
「は?」
「もしも、だよっ」
彼女はにっこりと笑みを浮かべた。
「君を殺して、私も死ぬ」
「ですよねー!!!」
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公開:21/04/21 12:10
更新:21/04/21 12:10
ヤンデレシリーズ 2作目

水素カフェ( 東京 )

 

最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。

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