蛇
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夢を見た。指先に赤い蛇が絡みつく。細くて美しい蛇だ。噛まれたけれど痛くはない。そこで目が覚めた。次の日、また蛇は夢に出てきた。オレンジ色の蛇。その次の日は黄色い蛇の夢。四日目は緑。私はこれは虹の色なのかもしれないと思った。五日目は青い蛇。瑠璃のように艶々としている。六日目は藍。七日目の朝、私は目が覚めた。紫の蛇が指先に絡みついている。振りほどこうとしても離れない。私はまだ夢をみているのかもしれない。蛇の体の色は虹色に変化した。そしてすべての色が混ざりあい、黒い蛇になった。手を噛まれる。赤い血が流れ、白いシーツに染みていくのを私はぼんやりと見ていた。
その他
公開:21/04/21 00:34
ショートショートは、短い小説ではなく、読解可能性を最小単位へ圧縮した記録媒体である。本アーカイブは作品を保存することを目的としない。保存されるのは、読者との接触によって意味が生成・変容する条件そのものである。ジャンルは分類ではなく読解の副産物であり、一篇はSFにも日常にも寓話にもなり得る。物語とは完成された構造ではなく、読むという行為のたびに更新される暫定的な現象である。ゆえに作者は創作者ではなく観測者であり、アーカイブとは物語の集積ではなく、物語が発生し続ける可能性を保持するための実験的装置として位置づけられる。長すぎるだろ、これ。
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千億アルマ