道が歩いて来る

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向こうから道が歩いて来る、あっちからもこっちからも道が歩いて来る。
どうしたのだろうか、道はその上を人が歩き、目的地に行く手段なのに。道が勝手に歩いて移動するなんて。地図も役に立たないし、何処に行くかも検討もつかず、予定も立たず家にすら帰れない。

道なき道を進むと言うのは、それなりに分かる。でも道は在るが、その道自身が歩いて何処かに行こうとは、私が歩いているこの道は何処へ向かって歩いているのだ。
歩く道は向こうから来る道とは知り合いの様で、すれ違いざまにイヨーと声を掛けている。
相手が何方へ行くのと聞けばあっちと適当に答えるだけだ。
道自体が目的意識も無く、好き勝手に歩いているのか。

そんないい加減な道とは付き合いきれないと、焦って走ってみると突然私は振り落とされた。イテテテと無意識に腰を擦っていたが、気が付いたらベッドから転げ落ちていた。そうゆうことか、よくあるパターンだなと思った。
ファンタジー
公開:21/08/01 19:13

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