ガラスの小瓶

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朝、砂浜を散歩していると手紙の入ったガラスの小瓶を拾った。
『拾ってくれてありがとう。どうか可愛がって下さい。』と手紙には書かれている。可愛がるって…この瓶を?
小瓶は美しい青色をしていた。底の方は深海のような深い青。それが蓋の方に近づくにつれ、空のような青へとグラデーションを描いている。
ここで出会ったのも何かの縁だ。私は小瓶を家へと持ち帰った。
その小瓶はとても不思議だった。朝は青かった蓋付近の色が夜になると真っ黒になっている。
何か仕掛けでもあるのだろうか?と蓋を開け中を除く。
小さな太陽が光を抑え、すやすやと眠っていた。
もしかしてこれは太陽の住処なのか?と思った。
翌朝、小瓶を覗くと太陽はいなかった。静かなさざ波の音が聞こえる。綺麗な音…
私は小瓶を磨いた。光を反射するガラスが海のように煌めく。
ふと、青の中に白い雲が浮かんでいることに気付く。その上で月がすやすやと眠っていた。
ファンタジー
公開:21/08/02 19:22

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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