レミナについて話そう

　それは、ドリナードに存在するもうひとつの世界である。

　滴下過程にある記憶粒子が創作者に届く前に、ひとつの世界として再構築されたものであり、集約された世界とされている。
　巨大な都市世界を形成しており、ドリナードの地形と非常に酷似した場所が点々と存在する。ヒトをも再構築され、かつてのドリナードの住民の特徴や思想を引き継いだ者が生まれてくる。
　創作者が自らの存在と世界の真実を公表する第４宣言を受けているため、すべての住民はレミナの実情を理解している。
死生の観念もドリナードとは異なり、モールモースと呼ばれる半具現化した死が命を脅かしている。
　収穫期にはハロウィンと呼ばれる豊潤を祝う祭りが都市全体に盛大に行われており、"生"を喜び合うと同時に溢れる命に引き寄せられた"死"に怯える期間でもある。
　上部に位置するドリナードへ行くことは出来ないが、創作者がいる最底辺には地続きになっている。