小宇宙

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23時。娘達を寝かせ、隣で寝息もたてずに寝ている旦那にスマホの光がもれないように布団をかぶり、小さな物語を読む。

あぁこんな風に私もなりたい。
この高揚感たまらない。
文字の制限された広い世界。
息苦しい暗闇の中、スマホの画面は小宇宙。日常を忘れさせてくれる唯一の場。

ふと次の話を読むと、そこには私の今と全く同じ様子の主人公。
あれ?私って物語の主人公だったっけ。
変な錯覚に頭がズキズキしてくる。
布団かぶってるとやっぱり息苦しいや。

思いきって布団から頭をだし大きく深呼吸。
あれ、明かりもれてるのにみんな意外と起きないなー
なんて思いながら、まだまだ小宇宙へ旅をする。
可能性は無限大。

ジャンルはホラー?お母さんが家族を次々と手にかけるお話だ。

赤く染まるスマホの画面から、私の物語もはじまるようだ。
さて、私はどんな話を書いてみようか。
それにしても、みんな起きないもんだな。
ファンタジー
公開:21/07/31 23:20

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