石碑占い

オイラは田舎もんの中学生だ。
この里には、山奥に1つの石碑があるという。その石碑に願いを叫ぶと願いが叶うという言い伝えがある。伝記によると、昔は占いで使用していたらしい。
オイラは気になるあまり夜しか眠れない。
とある昼間、1人で山奥に切り込む。
最奥には本当に石碑がポツンとたっている。その石碑には、斜線が刻まれていた。しかし、オイラはそんな傷に目もくれず願いを叫んだ。
「今の彼女と結婚したい！！」
そう言うと、
「プロポーズする覚悟を持て」と脳に語りかけてきた。
オイラはこの現象を石碑占いと呼んだ。
【10年後】
オイラは当時の彼女と結婚が出来た。
オイラは、あれから13回も石碑に願いを叶えてもらった。そして、今回は14回目。妻と一緒に石碑まで来ていつものように叫んだ。「元気な子どもは産まれますか？」
そう叫んだ瞬間、石碑に逆斜線が刻まれた。
その後、この夫婦の行方を知る者はいない