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ここの所、連日連夜の残業でまともな睡眠をとっていない俺に同僚がふどんを買ってきてくれた。
「今日は暑いからな。ぶっかけ冷やしふどんにしたけど良かったか?」
好みで言えばざるふどんの方が良かったが贅沢は言えない。礼を言うと早速ふどんを敷き、横になった。
『何やっているんですか?』
後輩が同僚に声かける。
「ああ、ふどんで一休みしているんだよ」
『ふどん?』
「君も使ってみる?月見ふどんが余ってるよ」
月見か…そっちも良かったな…
「さ、君も惰眠を貪るといい。つるつるしこしこで、目覚めはさっぱりしているぞ」
『いや…遠慮しておきます…なんか怖いし…』
「怖くないさ。さ、早く早く」
『いいですって!』
だああぁ!そういうの他でやってくれ!惰眠を貪れないだろ!
俺の怒りにしゅんとする後輩。
それ以上に残念そうにしている同僚。
「あ~あ…綿が伸びて、きしめんみたくなってやがる…」と悲しそうに呟いた。
公開:21/07/29 20:25

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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