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京都へ一人旅をした時のこと。
当時の私は酷い失恋をして落ち込み、気晴らしも兼ねての旅行だった。諦めきれない気持ちを抱え、恋愛の大社として有名な「地主神社」を目的地にしていた。
地主神社へのお参りを終えた私は、途方に暮れていた。その先の旅程を何も考えていないのだ。誰に気を使うでも無い一人旅、ブラブラと歩いてみる事にした。
行く宛も無く三年坂を下り脇道へ入って行くと、次第に店も無くなり、案の定、道に迷った。同じような街並みが続き、来た道も分からない。気付けば人足もない。
私は途方に暮れたが、歩けば何処かへ着くだろうと、闇雲に歩いた。
何処をどう歩いたか、目の前に神社が見えてきた。こうして辿り着いたのも何かの縁、何か導く力でもあったのだろうと、そこへ寄ってみることにした。
ちらと神社の名前を見てみると、安井金比羅宮とある。ご利益は、縁切り。全国的にも有名な、悪縁を断つ神社だった。
当時の私は酷い失恋をして落ち込み、気晴らしも兼ねての旅行だった。諦めきれない気持ちを抱え、恋愛の大社として有名な「地主神社」を目的地にしていた。
地主神社へのお参りを終えた私は、途方に暮れていた。その先の旅程を何も考えていないのだ。誰に気を使うでも無い一人旅、ブラブラと歩いてみる事にした。
行く宛も無く三年坂を下り脇道へ入って行くと、次第に店も無くなり、案の定、道に迷った。同じような街並みが続き、来た道も分からない。気付けば人足もない。
私は途方に暮れたが、歩けば何処かへ着くだろうと、闇雲に歩いた。
何処をどう歩いたか、目の前に神社が見えてきた。こうして辿り着いたのも何かの縁、何か導く力でもあったのだろうと、そこへ寄ってみることにした。
ちらと神社の名前を見てみると、安井金比羅宮とある。ご利益は、縁切り。全国的にも有名な、悪縁を断つ神社だった。
青春
公開:21/07/31 18:00
2021年7月、投稿開始。
小説を読むのが好きですが、書くのも楽しそうで始めてみました。
読んでいただければ幸いです。
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