若葉
3
1
世界は真っ暗だった。
光が差し込むことはなく。
歩けているのかさえも分からなかった。
だから、私は創造した。
酷く怖いこの世界から、少しでも良くなるよう。
密かな願望を潜めて、「こうあってほしい」と
一人だった。目を閉じて真っ暗な世界で。
誰もいない。私だけが楽しめればいいと思っていた。
けれど、相変わらず暗い世界で、
誰もいない世界で誰かに見つけてほしい、といつからか願っていた。
そして、創造した彼女たちが動き出し、光が差し…。
そして、目が覚めた。
楠の木のそばで、眠ってしまったらしい。
私は誰かを待っている。
否、待っていた。
ーーやっと、起こしてくれたんだね。待ってたよ。
光が差し込むことはなく。
歩けているのかさえも分からなかった。
だから、私は創造した。
酷く怖いこの世界から、少しでも良くなるよう。
密かな願望を潜めて、「こうあってほしい」と
一人だった。目を閉じて真っ暗な世界で。
誰もいない。私だけが楽しめればいいと思っていた。
けれど、相変わらず暗い世界で、
誰もいない世界で誰かに見つけてほしい、といつからか願っていた。
そして、創造した彼女たちが動き出し、光が差し…。
そして、目が覚めた。
楠の木のそばで、眠ってしまったらしい。
私は誰かを待っている。
否、待っていた。
ーーやっと、起こしてくれたんだね。待ってたよ。
その他
公開:21/07/24 23:20
更新:21/07/25 17:48
更新:21/07/25 17:48
長い物語の中の短い独白。
思い付きで書いたもの。
ここでも書いてます
note
https://note.com/umina1043/
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