コボトルさん

コボトルさん、という小人の言い伝えを知っていますか？
またの名を瓶小人。お家の戸棚や物置の隅にしまい込んだきり、使われなくなったガラス瓶に住んでいます。
と言っても、コボトルさんはたいへん謙虚な小人なので、昼間に突然現れ、人を驚かすような事はありません。瓶から出てお散歩に行くのは、人が寝静まった真夜中過ぎと決めています。

自分のすみかを覗かれたり、勝手に移動されたりしては一大事。お気に入りのガラス瓶を見つけると、隅っこの隅っこの、うんと奥の方へ引っ越してしまいます。
しまっておいた瓶を久しぶりに使おうとして、なぜか探し出せなかったり、思いもよらない場所から発見されたりする時、その瓶はコボトルさんのお家になっていますから、そのまま触らずにおきましょう。

コボトルさんは金平糖が大好物なので、一粒か二粒、瓶に入れてあげると良いでしょう。
お礼に家じゅうのガラス瓶をぴかぴかに磨いてくれますよ。