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「ミキちゃんと夏祭りに行くと地獄に落ちるわよ」
白いワンピース姿の未来から来たというその女は、夏休みの最終日に僕がミキちゃんと夏祭りに行くことを言い当てた。
大きな帽子とサングラスのせいで顔は見えないが、口元のほくろは誰かに似ている気がした。口紅で真っ赤な唇が動くたびに荒唐無稽な話が飛び出す。
ミキちゃんと夏祭りで急接近し後に結婚するものの、浮気がバレ僕は刺されて死んでしまうらしい。
「あなた幼馴染がいるでしょう?」
小さな頃から世話を焼いてくれる茜ちゃんの顔が浮かぶ。
「その子将来はアイドルを経て女優、のちはハリウッドスターになるかも。」
目的は謎だったが茜ちゃんをベタ褒めし女は消えた。
◇
「早く、花火が始まっちゃう」
我が子の手を引き、白いワンピース姿の茜ちゃんが僕を急かす。
ハリウッドスターではないけど、大切な僕の家族だ。
口元のほくろがやはりとても可愛らしい。
白いワンピース姿の未来から来たというその女は、夏休みの最終日に僕がミキちゃんと夏祭りに行くことを言い当てた。
大きな帽子とサングラスのせいで顔は見えないが、口元のほくろは誰かに似ている気がした。口紅で真っ赤な唇が動くたびに荒唐無稽な話が飛び出す。
ミキちゃんと夏祭りで急接近し後に結婚するものの、浮気がバレ僕は刺されて死んでしまうらしい。
「あなた幼馴染がいるでしょう?」
小さな頃から世話を焼いてくれる茜ちゃんの顔が浮かぶ。
「その子将来はアイドルを経て女優、のちはハリウッドスターになるかも。」
目的は謎だったが茜ちゃんをベタ褒めし女は消えた。
◇
「早く、花火が始まっちゃう」
我が子の手を引き、白いワンピース姿の茜ちゃんが僕を急かす。
ハリウッドスターではないけど、大切な僕の家族だ。
口元のほくろがやはりとても可愛らしい。
SF
公開:21/07/26 13:31
更新:21/07/26 21:32
更新:21/07/26 21:32
夏休みシリーズ⑦
400文字の難しさを再確認
空津 歩です。
ずいぶんお留守にしてました。
ひさびさに描いていきたいです!
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