二人の私
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『こんにちは!良ければフレンドになりませんか!』
『こんにちは!こちらこそよろしくお願いします!』
軽快に飛び交う言葉と言葉。
ピコンという通知音が来る度に、心が弾む。
画面を開けば顔も緩む。
着々と増えていくフォロワーの数を数えては、承認欲求が満たされていくのを感じた。
「そろそろ学校行く時間でしょ!」
「わかってる~!!」
ハッとしてスマホを鞄に突っ込んで、家を出た。
画面上に飛び交う言葉とは打って変わって、重い足取りで。
「お、おは、おは、おは、おはようございます…」
口篭りながら先生に挨拶して、席に着く。なるべく人と目を合わせないように、喋らなくて済むように。
「…画面上なら、もっと社交的なんだよ私は…」
『こんにちは!こちらこそよろしくお願いします!』
軽快に飛び交う言葉と言葉。
ピコンという通知音が来る度に、心が弾む。
画面を開けば顔も緩む。
着々と増えていくフォロワーの数を数えては、承認欲求が満たされていくのを感じた。
「そろそろ学校行く時間でしょ!」
「わかってる~!!」
ハッとしてスマホを鞄に突っ込んで、家を出た。
画面上に飛び交う言葉とは打って変わって、重い足取りで。
「お、おは、おは、おは、おはようございます…」
口篭りながら先生に挨拶して、席に着く。なるべく人と目を合わせないように、喋らなくて済むように。
「…画面上なら、もっと社交的なんだよ私は…」
その他
公開:21/07/26 08:40
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