恋と爆発

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「もし…もしね、子どもができたら何て名前にしようか?」
 テンパった僕は何段もすっとばした告白をした。
「まずは付き合おうよ」
 彼女はクスっと笑った。瞬間、僕はその笑顔を心に焼き付ける。そうか、天使って君だったのか。

「この気持ちは言葉では表現できないんだ。つまり、物凄く好きってことさ」
「私はその何倍も好きよ」
 公園デート。真っ青な空に力強く広がる入道雲は僕らの愛を祝福している。木々が揺れキラキラと光る葉は、二人の愛が永遠なのだと教えている。愛は夏の暑さを超越したのだ。
 
 しかし夜になると別々になるのが悩ましかった。
「そんなルール、今日からなくそう」
「嬉しい」
 彼女は涙を流して喜んだ。
「ぼ、僕と結婚…」
「がが…」
 口から煙を吐き出し、全身が光ったと思った次の瞬間、彼女は大爆発を起こした。

「やっぱり夜は電源を切らないとだめか」
 アンドロイド彼女は難しい。
青春
公開:21/07/24 06:29
更新:21/07/24 09:18

おおつき太郎

面白い文章が書けるように練習しています。
日々の生活の中で考えたこと、思いついたことを題材にしてあれこれ書いています。


Twitterはじめました。
https://twitter.com/otaro_twi
 

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