無人駅にて

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始発を待つ駅のホーム
朝焼けに照らされる貴方は眠そうに大欠伸する
その横顔を独占できる時間が私の宝物だった
終電を待つ駅のホーム
今日のギターセッションについて貴方は楽しそうに話す
少年のような貴方を独占できる時間が私の宝物だった
貴方はいつかこの町を出て行くんだと言った
その時、私も一緒に連れ出してはくれないだろうか
私は貴方ほど素直になれない
だから思いを手紙に綴った
これを渡せば私達の関係は変わってしまう
だから今日も手紙を渡せずにいる
私は去り行く貴方に手を伸ばした
「行かないで」と言えば、貴方を引き留められたかもしれない
電車へと乗り込む貴方を私は止められなかった
「それじゃ元気で」と笑う貴方に微笑みで返す
去り行く貴方に大事な事を伝えたい
言葉は浮かんでは消えていく
「貴方が好き」と涙交じりで呟いた声は発車のベルにかき消された
貴方を乗せた電車は私の知らないどこかへと走り出した
青春
公開:21/07/21 20:37
架空歌詞

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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