リアルなゲーム

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スタートボタンを押すと画面が変わり異世界になっていた。
だが、それだけだった。チート能力はなく、叫べど、手を動かせど、ステータス画面を現れなかった。

私は近くにいた村人に声を掛けた。
「キャー、変態」
私はなんと裸だった。私は焦った。何か服を手にしなければ。いやそれよりもまずはこの子を黙らせなければ。
「大人しくしろ。騒がなければ君に危害は加えない。いいな」
「はい」
「この近くに服屋はあるか?出来れば安い所が良い」
「ありません」
「何故ないんだ?」
「我々は獣人ですから服を着る習慣がありません」
「それじゃ、なんで私は変態扱いされているんだ」
「だってあなたは全国に指名手配されている凶悪犯じゃないですか」
「何故そう思う?」
「写真が至る所に貼ってあります。この男、地下もしくはゲーム内に潜っている可能性あり、見かけたら警察にご連絡くださいと」
公開:21/07/21 03:17

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