19
6
「せっかくサクサクに揚げた豚カツを、わざわざカレーでふやかして食べる意味が分からん!」
私の皿を指差して、友人が独自のカツカレー不要論を展開する。気持ちは分かるが、私にも持論がある。
「少しふやけてカレーを吸った衣が、また美味いんじゃないか!ご飯がすすむだろう!」
友人が立ち上がる。
「大体、豚カツはカレーを避けてご飯の上に乗せたり、別皿にすればいいじゃないか!サクサクの豚カツに対する冒涜だ!」
私も立ち上がり迎え撃つ。
「豚カツの衣の厚さ、衣に絡むカレーの濃度、豚カツの配置場所。この料理性の高さ、この喜びが何故、分からない!」
「では、カレーの上の豚カツも、スプーンで食べるのか?どう考えても食べにくいだろう!」
「何だと!だいたいインドでは…」
「しまった、昼が終わる!」
続きは明日と言うと、二人で昼飯をかき込む。
よし、明日もカツカレーだ!
私の皿を指差して、友人が独自のカツカレー不要論を展開する。気持ちは分かるが、私にも持論がある。
「少しふやけてカレーを吸った衣が、また美味いんじゃないか!ご飯がすすむだろう!」
友人が立ち上がる。
「大体、豚カツはカレーを避けてご飯の上に乗せたり、別皿にすればいいじゃないか!サクサクの豚カツに対する冒涜だ!」
私も立ち上がり迎え撃つ。
「豚カツの衣の厚さ、衣に絡むカレーの濃度、豚カツの配置場所。この料理性の高さ、この喜びが何故、分からない!」
「では、カレーの上の豚カツも、スプーンで食べるのか?どう考えても食べにくいだろう!」
「何だと!だいたいインドでは…」
「しまった、昼が終わる!」
続きは明日と言うと、二人で昼飯をかき込む。
よし、明日もカツカレーだ!
青春
公開:21/07/24 18:00
2021年7月、投稿開始。
小説を読むのが好きですが、書くのも楽しそうで始めてみました。
読んでいただければ幸いです。
ログインするとコメントを投稿できます