イチねこ
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「むぎは僕のイチねこだよ」
初めて会った時から変わらない優しい匂いのままボクに言う君は、今日もまた、誰かを思って何かを飲み込んだみたいだ。固まりかけている心が見える。ボクは君にも君自身を大切にしてほしいといつも思うけれど、人間ってのはそう簡単じゃないらしい。
ボクには君と話したり君の頭を撫でたりはできないけれど、できることもある。昔、お母さんが教えてくれたんだ。「私たちは心を触ることができる生き物だから、みんなの心を固めたりほぐしたりできるのよ」って。
だからボクは、今日も寝ている間に君の心をほぐす。毎日頑張っているねって、頑張れ、頑張れって思いながら前足で心をフミフミする。そうして次の日の朝「おはよう、むぎ」って笑いながら言う君の顔を見るのが幸せなんだ。
「むぎは僕にとって、たった1匹の大切なイチねこだよ」
いってきますと手を振りながら言う君に、ボクは「ニャー」と返事をした。
初めて会った時から変わらない優しい匂いのままボクに言う君は、今日もまた、誰かを思って何かを飲み込んだみたいだ。固まりかけている心が見える。ボクは君にも君自身を大切にしてほしいといつも思うけれど、人間ってのはそう簡単じゃないらしい。
ボクには君と話したり君の頭を撫でたりはできないけれど、できることもある。昔、お母さんが教えてくれたんだ。「私たちは心を触ることができる生き物だから、みんなの心を固めたりほぐしたりできるのよ」って。
だからボクは、今日も寝ている間に君の心をほぐす。毎日頑張っているねって、頑張れ、頑張れって思いながら前足で心をフミフミする。そうして次の日の朝「おはよう、むぎ」って笑いながら言う君の顔を見るのが幸せなんだ。
「むぎは僕にとって、たった1匹の大切なイチねこだよ」
いってきますと手を振りながら言う君に、ボクは「ニャー」と返事をした。
青春
公開:21/07/18 21:04
ねこ
猫
飼いたい……
青春ジャンルなのかは謎
(玖寓→久寓に変えました)
読むのが好きです。
書くのは好きだけど苦手です。
作品を読んでいただきありがとうございます。コメント等大変励みになっております。
1週間に1作品投稿を目標にしています。
(現在体調不良のため休み中)
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