無人駅にて

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小さな駅の管理を任されている私には今、とても気になっている事がある。
毎晩、この駅を最後に出るのは私だ。終電を見届け、駅を閉めると家路につく。
毎朝、この駅に最初に入るのは私だ。始発が来る前に駅を開けると掃除などの雑務を行う。
その朝の出来事なんだが…ここ最近、必ず誰かの忘れ物を拾ってしまう。
終電を見届けた後は構内をしっかり確認している。忘れ物はなかったはずだ…
なのに翌朝、構内を見ると誰かの忘れ物が落ちているんだ。昨夜ここには何もなかったはずなのに…
もしかして誰かの悪戯か?監視カメラを設置してみる。成果はなかった。誰も駅構内に侵入していない。
だったら何故、忘れ物が落ちているんだろう?
さらにその忘れ物も変なんだ。最初に見つけたのは帽子。次はマフラーだったかな?それから上着、コート、腕時計、靴、靴下、下着…今朝は入れ歯。
これは一体何なんだ?どういうことだ?
謎は深まるばかりである…
ミステリー・推理
公開:21/07/19 20:30

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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