ガラスの小瓶

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とある夜、ホテルの地下駐車場に二台の黒い車が向かうように止まった。
ガチャ
車から降りて来たのは強面の男達だった。
「よお、例のブツは持ってきたか?」
「ああ、ここにある。金は持ってきたか?」
「ああ、勿論だ。そこのアタッシュケースに三億入っている」
「確認させてもらうぜ」
「いいだろう」
「・・・親分、確かに三億きっちりあります」
「ああ、分かった。こっちもブツを確認させてもらうぜ」
「ああ、いいぜ。案外、疑り深いんだな」
「こっちも商売なんでね。偽物を掴まされたら信用にかかわるからな」
「間違いなく本物さ。イタリアのマフィアから極秘に仕入れた上物だからな」
「ほお、これが例のブツか」
「ああ、世界中の女性がこれ一本に末端価格、数十万を払うらしいぜ」
「こんな少量の化粧水にか!!狂ってやがる」
「ああ、きっとアンチエイジングと言う幻覚症状があるんだろうぜ」
公開:21/07/16 17:50

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