八百万チョコ
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娘が、学校から帰ると
「今まで気づかなかったけど、通学路の途中に神社あるんだね。おじさんが座ってて、今日も暑いねって声掛けたら、おじさん食べられないからあげるよって八百万チョコっていうの貰ったの。」
完全に、中に良からぬものが入っているに違いない。警察と学校に電話しなければ。
「知らない人からモノを貰っちゃ嫌。ってママ言ったじゃない。危ないのよ。」
と言いながら、その八百万チョコなるものを確認すると
中からコロンコロンと、丸い小さなチョコらしきものが出てきた。これは中を割って確認しなきゃ、と台所に包丁を取りにいくと
「ママ、見て!可愛い!」
と娘が何やら騒いでいる。
訝しんで覗いてみると、丸い小さな、色んな色の妖怪のような、何かがテーブルの上で円陣を組んだり、列を作ったりしている。
そのうち、包丁を持った私に気づいた何かが
キー!と叫ぶと一斉にその集まりが弾けていなくなってしまった。
「今まで気づかなかったけど、通学路の途中に神社あるんだね。おじさんが座ってて、今日も暑いねって声掛けたら、おじさん食べられないからあげるよって八百万チョコっていうの貰ったの。」
完全に、中に良からぬものが入っているに違いない。警察と学校に電話しなければ。
「知らない人からモノを貰っちゃ嫌。ってママ言ったじゃない。危ないのよ。」
と言いながら、その八百万チョコなるものを確認すると
中からコロンコロンと、丸い小さなチョコらしきものが出てきた。これは中を割って確認しなきゃ、と台所に包丁を取りにいくと
「ママ、見て!可愛い!」
と娘が何やら騒いでいる。
訝しんで覗いてみると、丸い小さな、色んな色の妖怪のような、何かがテーブルの上で円陣を組んだり、列を作ったりしている。
そのうち、包丁を持った私に気づいた何かが
キー!と叫ぶと一斉にその集まりが弾けていなくなってしまった。
SF
公開:21/07/17 17:31
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