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連日、深夜までの残業、上司からの罵倒。
疲れ果てて家に着くと、ソファに倒れ込んだ。
ずっしりと体が沈み込んでいく。柔らかな感触が顔を包み込む。
シャワーを浴びなきゃ、と心の中で呟くが、瞼はもう張り付いて動かない。
身体がどんどん沈んでいく。ソファを突き抜け、床に落ちる。
床を突き抜け、コンクリートまで沈む。
起きようとする脳と、眠ろうとする身体がせめぎ合う。
ゆっくりと沈んでいく。
土を抜け、地殻を抜け、マントルを突き抜ける。
身体はもう固まって動かない。今までにない静寂に耳が安らぐ。
どこまでも沈んでいく。身体はもう、方向感覚を失っていた。
土の匂いに目を覚ます。
私は広い草原で寝ていた。
呆然としながら、ポケットに入っていたスマホを見る。
上司からの大量の不在着信。
マップを開く。赤いピンはブラジルを指している。
もうどうでも良くなって、私は再び眠りについた。
疲れ果てて家に着くと、ソファに倒れ込んだ。
ずっしりと体が沈み込んでいく。柔らかな感触が顔を包み込む。
シャワーを浴びなきゃ、と心の中で呟くが、瞼はもう張り付いて動かない。
身体がどんどん沈んでいく。ソファを突き抜け、床に落ちる。
床を突き抜け、コンクリートまで沈む。
起きようとする脳と、眠ろうとする身体がせめぎ合う。
ゆっくりと沈んでいく。
土を抜け、地殻を抜け、マントルを突き抜ける。
身体はもう固まって動かない。今までにない静寂に耳が安らぐ。
どこまでも沈んでいく。身体はもう、方向感覚を失っていた。
土の匂いに目を覚ます。
私は広い草原で寝ていた。
呆然としながら、ポケットに入っていたスマホを見る。
上司からの大量の不在着信。
マップを開く。赤いピンはブラジルを指している。
もうどうでも良くなって、私は再び眠りについた。
ファンタジー
公開:21/07/14 21:42
大学生
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