虹を解く

昨日、虹を見ました。
それはそれは大きく濃い２つの虹を。

平行に並ぶその虹は、私を何処かへ誘うように空へと通り、天の橋立とはこのような感じだろうと、しきりに頷いておりました。

私は思いがけず車を停め、ただただ見入っていたのです。
言葉にならず、胸が熱くなるような不思議な気持ちだったのです。

気がつくとラジオから懐かしい歌がコメントを添えて流れました。
愛する人とドライブで聞いた思い出の
強く残る歌なのだとか。

私にとってはひたすらに悲しくも忘れられない歌でしたが、その瞬間から虹であり、励ましの歌となりました。

いつまでも女々しい私を見て、あなたのその溌剌とした性格が許せなかったのでしょうか。
わざわざ虹まで見せてくれるなんて。

柔い風が背中を押しています。
あなたでしょうか。

うまく歩けるかはまだわかりませんが、とりあえずは一歩だけ、踏み出してみます。