無人駅にて

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私は無人駅に設置された監視カメラを確認する仕事をしている。
無人駅だと無賃乗車を行う輩も少なくない。鉄道警察と連絡を取り合い、次の駅で逮捕してもらうよう手配するのが主な業務。
それと田舎だとたまに動物が線路の上で死んでいたりもする。そうした異常確認も私の仕事だ。
ん…今、変なものが映ったぞ?ネクタイを締めた狸?はぁ…今から人に化けて出社するのだろう。私が見ているとも知らずにいい気なものだ。
私は部下に連絡を入れ、あの狸を連れてくるよう言った。

「あの…僕何かしましたか?」
不安そうにしているぼっちゃり体系の男性に先程の無人駅の映像を見せる。男性は見る見るうちに変化が解けて行く。
そんな男性に私の正体が狐である事を教え、映像はこちらで処理しておくと伝えると狸男はホッとした。
その代わり狸に対してポンポン出てくる文句をコンコンとお説教してやった。
まったく…狸さん達は心も体も緩いんですよ。
公開:21/07/11 20:13

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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