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ある星に、宇宙船が不時着した。
その星には大気があり、乗組員、乗員総勢70億人は、とりあえずその星で救助を待つことにした。調査を進めるとその星には真水が大量にあり、また、違う調査隊が海を発見。生物も大量にいることが分かり皆、安堵した。しかし、大事な事を皆忘れていた。人口問題だ。70億人。まだ、なんとかやっていける人数だった。しかし、彼らフエルフエル星人はすぐに増える。1ヶ月後には、倍の140億人。2ヶ月後には280億人。このままだと資源が枯渇するのは目に見えていた。緊急に最高会議がひらかれた。出た答えは救助を待つ。それしかなかった。人口爆発で、資源が枯渇するか、その前に救助が来るか、天に任せるしかなかった。
3ヶ月後。誰もが諦め始めた時。偶然、宇宙船が近くを通った。これで助かる、誰もが思った。
しかし、すでに560億人になっていたフエルフエル星人は、その宇宙船には、乗りきらなかった。
SF
公開:21/07/11 15:37

ソフトサラダ( 埼玉 )

時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、少しずつ短いお話を書いています。コメントは励みになります。

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