短冊に書いた願いが叶ったためしがない・続き

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「肝試し?」
「やるでしょ? こうやって釣り糸にコンニャクを吊るして、歩いてきた人の顔とかにぬるんって驚かすやつ。そんでキャーッとか言って」
「じゃあこの短冊に早く願い書いちゃってください」
「聞けよ! 人が一生懸命説明してんだからさ! ないよ? 人生でこんなに肝試しについて熱弁をふるうのって」
「駅弁をふるまう?」
「熱弁をふるう! なんで乗客に駅弁ふるまわなきゃなんねえんだ。俺一体何したんだよ」
「いえ、ちょっとわかんないですけど」
「まあいいや。これに書けばいいのね? ……このコンニャク邪魔なんだけど」
「あ、持って帰っていただいて」
「いらない。なに? 食べろっていうの?」
「外国語が聞き取れるようになりますよ」
「翻訳コンニャクか。ドラえもんじゃねえか。……はい、書けたぞ」
「ありがとうございます。くしゃくしゃぽいっ」
「捨てんなよせっかく書いたのに! え、なんで捨てたの?」
その他
公開:21/07/08 19:17
次に続きます

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