短冊に書いた願いが叶ったためしがない

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「今日は七夕か~。俺も何か書こうかな」
「お客様すいませ~ん」
「あ、勝手に書いちゃまずかった?」
「この笹、餌じゃないんですよ~」
「食べないから。え? 俺パンダに見える? ぽっちゃりしてるとはよく言われるけど」
「でも目の周りが赤黒いですよ」
「これはさっき妻に一発もらって、っていいだろそれは。短冊に書きたいんだけど」
「それでしたら、成田空港から一旦ドバイに行っていただいて、そこから乗り換え」
「タンザニアに行きたいんじゃなくて短冊に書きたいの! あんた器用な聞き間違いするね。だいたいこんなサンダル姿でアフリカ旅行する?」
「では、こちらの短冊にどうぞ」
「これね。え~っと……」
「何書くの?」
「修学旅行の絵馬か。初対面ですよね? なんでそんなに馴れ馴れしいかな」
「あっはっは、お客さ~ん」
「え、何」
「それ短冊じゃなくてコンニャクですよ」
「お前が渡したんだろ! 肝試しか!」
その他
公開:21/07/07 21:28
七夕祭り

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