短冊に書いた願いが叶ったためしがない・終わり

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「も、申し訳ありません。どうせろくでもない願いだろうと思って」
「ろくでもないって言うなよ。やめて? もっと大切に扱って? 婿養子で稼ぎも悪いけどさ」
「もう1度お願いできますか」
「まったく、織姫と彦星が羨ましいよ。こっちは毎日顔合わせないといけないんだから。……ほら、書いたぞ。今度は捨てんなよ」
「ありがとうございます。ではこちらの短冊、駅前の掲示板に貼らせていただきます」
「そこまでしなくていいよ! みんなと同じ笹に吊るして? それだとただの晒しものだからね? ろくでもない願いしか書いてないんだから」
「じゃあこちらの笹に晒しておきますね」
「晒すなよ。頼むよ、本当に。じゃあもう俺行くわ。ハーゲンダッツ買って早く帰らないといけないからな。妻の分も俺が食べちゃったからさ」
「あ! お客さん待ってください!」
「何、まだなんかあんの」
「コンニャクお忘れですよ」
「だからいらないって」
その他
公開:21/07/09 19:18
七夕まつ…… あ、とっくに終わってたわ

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