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剥き出しになる。
理性を忘れて。
手が震えて、目から流れる涙はやがて、私を覚醒させる。
遠くを見つめて、呼吸は深く長く、ゆっくりになって。
捕らえた獲物を逃さぬように、涙を一粒流した後は、大きく目を見開いて。
心から起き上がる。私の心の怪物。
手にはもう大きな刃を持っている。手から血を流し、それを望んでいる。
白く恐ろしい私の影は結局薄っぺらい。
荒んだ私の足音は一体なんだったのだろうか。
腫れた私の目は一生醜く、死ななきゃ一生、戻ってこないのだろう。
その他
公開:21/07/07 12:50

きらきらのべる

読書が趣味で、自分でも書いてみたいなと思い始めました。
マイペースに投稿、どうぞよろしくお願いします。

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