楽したい
0
1
楽してテストで百点取りたい。
そう呟いた帰り道。
「楽して百点、取らせてやろうか?」
不気味な老婆にそう言われた。「百点取らせてやる」って言葉が気になって、話を聞く。
「できるの?」
「できるとも。対価はもらうがね」
「その対価って、高価なもの?」
「何、安いものさ」
テストの前にこれを食べなさいと、老婆が飴玉をくれた。顔を上げると、老婆は既にいなくなっていた。
テストの返却日。私の手の中には、百点のテスト用紙があった。老婆に言われた通り、テストの前にあの飴を食べたのだ。そうしたら、目の前の問題がスイスイ解けた。なんて素晴らしいんだ!
「おばあさん、対価ならまた支払うから、また飴をちょうだいよ」
そう言うと、ヒヒッと笑い声がした。
「あれは、お一人様につき一つだよ」
次の瞬間、鋭い刃物で、私は胸を貫かれていた。
「命は一人一つだからね。何、命一つで百点が取れるんだ。安いもんだろ?」
そう呟いた帰り道。
「楽して百点、取らせてやろうか?」
不気味な老婆にそう言われた。「百点取らせてやる」って言葉が気になって、話を聞く。
「できるの?」
「できるとも。対価はもらうがね」
「その対価って、高価なもの?」
「何、安いものさ」
テストの前にこれを食べなさいと、老婆が飴玉をくれた。顔を上げると、老婆は既にいなくなっていた。
テストの返却日。私の手の中には、百点のテスト用紙があった。老婆に言われた通り、テストの前にあの飴を食べたのだ。そうしたら、目の前の問題がスイスイ解けた。なんて素晴らしいんだ!
「おばあさん、対価ならまた支払うから、また飴をちょうだいよ」
そう言うと、ヒヒッと笑い声がした。
「あれは、お一人様につき一つだよ」
次の瞬間、鋭い刃物で、私は胸を貫かれていた。
「命は一人一つだからね。何、命一つで百点が取れるんだ。安いもんだろ?」
その他
公開:21/07/04 10:33
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます