子どもの日
6
3
「探検に行こう」
木の棒の剣と薬草(雑草)、懐中電灯を持ち、僕らは段ボールの秘密基地から飛び出した。
「洞窟を攻略するぞ」
生い茂った草をリーダーと棒で薙ぎ払う。すると真っ暗な排水溝の口が現れた。冷たい空気が流れ、クモの巣が揺れている。リーダーは四つん這いになって進み、女の子が続く。僕は怖いのを堪えて二人を追った。
洞窟は河原に抜けた。
「ここだったか。空き地が近いぞ」
Bダッシュ!と叫び二人が駆けだしたので僕もあわてて続く。空き地にはいくつかのグループがいた。
「みんなで影踏み鬼やろうぜ」
リーダーが誘うと集団での影踏み鬼が始まった。
日が傾き始めた頃、僕は思い切って聞いてみた。
「二人は誰なの?」
追いかけていた2つの影が大きくなり、ギョッとする。ゆっくり顔を上げると、そこにはパパとママが立っていた。
「楽しかったよ。家に帰ろうか」
それは確かにリーダーの声だった。
木の棒の剣と薬草(雑草)、懐中電灯を持ち、僕らは段ボールの秘密基地から飛び出した。
「洞窟を攻略するぞ」
生い茂った草をリーダーと棒で薙ぎ払う。すると真っ暗な排水溝の口が現れた。冷たい空気が流れ、クモの巣が揺れている。リーダーは四つん這いになって進み、女の子が続く。僕は怖いのを堪えて二人を追った。
洞窟は河原に抜けた。
「ここだったか。空き地が近いぞ」
Bダッシュ!と叫び二人が駆けだしたので僕もあわてて続く。空き地にはいくつかのグループがいた。
「みんなで影踏み鬼やろうぜ」
リーダーが誘うと集団での影踏み鬼が始まった。
日が傾き始めた頃、僕は思い切って聞いてみた。
「二人は誰なの?」
追いかけていた2つの影が大きくなり、ギョッとする。ゆっくり顔を上げると、そこにはパパとママが立っていた。
「楽しかったよ。家に帰ろうか」
それは確かにリーダーの声だった。
ファンタジー
公開:21/07/04 07:05
更新:21/07/04 18:14
更新:21/07/04 18:14
面白い文章が書けるように練習しています。
日々の生活の中で考えたこと、思いついたことを題材にしてあれこれ書いています。
Twitterはじめました。
https://twitter.com/otaro_twi
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